海の向こうから、とんでもないニュースが飛び込んできた。
舞台は米フロリダ州オーランド。12月9日(日本時間10日)から行われたウインターミーティングの最中のことだ。
あるメジャー球団の幹部が、楽天の関係者から相談を持ち掛けられたそうだ。
■老舗名門人気チーム
ここで言う「メジャー球団」とは、今回の田中将大(25)争奪戦でメディアに名前が取り沙汰されている老舗名門人気チーム。ちなみに、ヤンキースではない。
問題は楽天の関係者が、どの球団に相談を持ち掛けたかということではない。同様に他球団にも相談した可能性もある。重要なのは相談の内容だ。
ウインターミーティングに参加した代理人関係者によれば、「そのメジャー球団の幹部は、楽天の関係者から田中の代理人をだれにするのがベストかと、アドバイスを求められたと聞いている」という。
だとすれば、楽天は田中の代理人選定に関わろうとしたと勘ぐられても仕方がない。
■仲介手数料の類い
メジャー球団は選手獲得にあたって、まず、総予算を組む。田中の場合は、それが100億円とも、120億円ともいわれている。仮に100億円とした場合、そのうち20億円は入札金に充てられ、残りの80億円は田中の契約金、年俸になるのがフツーだ。
ただし、フツーじゃないケースもある。
選手は通常、直接、代理人を選定してメジャー球団と交渉するが、代理人選びに球団が介入することがまれにある。
過去に日本のプロ野球から入札制度でメジャーに移籍したある選手がこのケースで、当時は選手が所属していたプロ球団に入札金以外の仲介手数料の類いのカネが入ったとウワサされた。選手を獲得する際の総資金と入札金の金額は決まっているから、仲介手数料の原資は選手の契約金と年俸だ。つまり球団が代理人選定に関われば、しわ寄せは選手にいく可能性が生じる。
「ウインターミーティングの前には新入札制度の骨子が固まっていた。楽天にとって、その時点で入札金の上限が20億円になるのは想定内です。20億円では安いと判断した楽天が、もう少し実入りを増やせないかと考えるのは自然だ」(前出の代理人関係者)
■しわ寄せは選手に
楽天が単なる親切心から田中に代理人をあっせんしようとしたのか、それとも田中との話し合いが平行線をたどっているのはフロリダでの出来事が関係しているからなのかは分からない。
もちろん楽天が、結果として田中にしわ寄せがいくようなことをするはずはないが、少なくとも米国の関係者たちはそうは見ていない。
この日、楽天の安部井スカウト部長は、田中の米挑戦を容認するかどうかに関して、「長引く可能性はある。球団内でそう簡単に調整できる話ではない。容認ありきではない」とコメントした。